Case

症例の紹介

2016.02.27

猫の乳腺腫瘍について

猫の乳腺腫瘍に対する片側乳腺摘出術
症例 メインクーン、6歳、メス
右第3乳腺部にしこりを見つけ、来院。大小2つのしこりがあったので、細胞診検査を実施。
細胞診検査結果 : 乳腺癌の疑い
レントゲンで明らかな肺への転移像も無いため、右片側乳腺摘出術及び子宮卵巣摘出術を行った。

広めに毛刈り
猫の乳腺腫瘍
腫瘍部分のアップ
摘出した右側の乳腺
術後のイメージ
※この症例ではありません。

乳腺腫瘍の手術は、範囲が広ければ広いほど痛い手術です。
術前から術後の疼痛管理(ペインコントロール)がとても大切です。
術後回復期の食欲が維持できるように、痛みを管理します。
この症例の子も、手術が終わった日の夜ご飯は完食してくれました。 

病理検査結果 : 乳腺繊維腺腫および乳腺小葉過形成
どちらも良性のため、今回の摘出で予後は良好と考えられます。

猫の乳腺腫瘍について
猫の乳腺腫瘍はその90%が乳腺癌、つまり悪性腫瘍であると報告されています。
つまり、猫で乳腺の部分にしこりが見つかった場合、悪性腫瘍であることを念頭に診断・治療を進めなければなりません。
今回の症例は、幸い良性腫瘍であったため抗がん剤などの追加治療は必要ありませんでしたが、悪性腫瘍であった場合は、術後の抗がん治療の併用も検討します。

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