Case

症例の紹介

2016.02.27

子宮平滑筋腫

症例 チワワ、10歳、メス(未避妊)
1週間程前からおりものが多く、3日前から食欲がなくなり来院。 腹部がかなり膨満しており、エコー検査を実施すると子宮内に多量の液体貯留が認められ、 貧血も進行していることから緊急手術を実施した。回の症例は悪性腫瘍であるが、すぐ再発したり 転移などの心配は、比較的低いということです。

術中写真
摘出された子宮と卵巣

摘出された子宮は、ゴツゴツとしており、硬い腫瘤を形成していました。
通常、チワワの子宮は0.5cm程度の太さで7~8cm程の長さしかありませんが、この子は長さ14cmのボールペンと比較してもかなり拡大しているのがわかります。
病理検査結果 : 多発性平滑筋腫及び化膿性子宮内膜炎術後は、貧血は残るものの元気・食欲が回復し、現在は良好です。

平滑筋腫とは
子宮の平滑筋細胞が腫瘍化し、増殖したものです。これは未避妊のメス犬でよく見られ、卵巣ホルモンの影響が関連していると言われています。良性の平滑筋腫は、手術で摘出することで予後は良好です。

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